Tuesday, September 28, 2010

叫び

痛すぎ。



闘病記のつづきです。痛いもの特集です。人の痛い話はとても痛く感じてしまうのですが、ここは笑ってください。

股関節が痛いのは、厄介です。まずパンツが履けません。寝ていても足を上げられません。腰を浮かせるのも大変です。何よりも関節が動いてしまって、激痛が起こります。パンツもズボンも履かず、オシメをした格好で寝ていました。初めて、尿管にチューブを入れられ、オシメをして寝ながら便をし、それを他人に処理してもらいます。これはとても恥ずかしいです。でも痛みには変えられないのです。

基本的には出来る事は自分でやるのをモットーにしているのですが、実際には多くの人に助けられながら、生活しています。でも下の世話をされるのはまだ早いでしょうと思うのですが、動けないものは仕方が無い。恥も外聞もありません。清潔にするために股を洗われるのも、ありがたいことです。それをしてくれている人の方が、よっぽど大変なので、されている側はただただ感謝です。

寝て便をだすのが、こんなに大変だとは思いもよりませんでした。力まないと出ない。力みすぎると股関節に響き痛みが発生する。便が出ないと苦しい。あー神様、お通じをトイレで出来る幸せをありがとう。今や毎日来る大いなる幸せです。

さて、私の股関節炎ですが、始め原因は2つの可能性があると医者の方は予測してました。一つは細菌感染によって炎症が起きた。そもそも股関節は細菌が感染しにくい場所らしいです。でもそれがなんらかしら細菌が進入して炎症を起こすケースがあるらしいです。もし、細菌感染ならば、まずその細菌を殺さなければなりません。二つ目は、急性に起こったので、リューマチによる炎症です。リューマチは自己免疫が自分を攻撃してしまう、自己免疫疾患です。リューマチは厄介で、これならば一生涯薬を飲まなければなりませんし、完治しません。この二つの可能性意外には考えにくく、それをターゲットに検査をしていきました。

検査の中で一番痛かったのは、炎症が起きると水がたまるので、それを取って検査に出すものです。レントゲンで股関節にある水の場所を探りながら、部分麻酔を注射して、太い注射針で採取するのですが、これが痛い。なかなか取れないので、麻酔の効いてない所に針が行ってしまう。そうなるとものすごく痛い。一回刺してそれで終わりかと思えば、そうでなく、麻酔を追加しますね、と言われ麻酔の注射を。この注射もすごく痛い。しかも、その日の朝にいつものとは違う座薬を使ったので、その座薬が体に合わず、気分が悪くなってゲロゲロ吐く始末。その検査を受けながらゲロ袋を持って、あまりの痛さでその手が震えるのです。方や吐き気止めをする為に点滴の針を刺され、もう何が何だかわからない。二回目で水が取れて、ほっとしました。

しかし、色々な検査をしても決定的なものが出ず、とうとう入院1ヶ月後に、メスを入れて股関節の組織を取る手術をすることを、手術する三日前(土日をはさんで)に告げられました。手術を受けるのは初めてなので、えーーーって感じで、しかも突然に。医者側は、取った組織を検査に出せば、原因が分るし、その方が早いと判断したのです。私にNoという理由がないので、どきどきで手術を受ける事にしました。

手術を受ける=ベットから移動する=激痛が走る=恐怖。
手術を受けることはドキドキなのですが、激痛を受けることが恐怖です。ストレッチャーに移るのに余りにも痛い思いをするので、手術室ではストレッチャーの上で麻酔をかけてもらいました。手術台に移る為に激痛を味わうのはもう勘弁です。

手術が終わって声をかけられて起こされた途端に、すごい痛みを感じ、泣きながら足が痛いと訴え、その時はストレッチャーで移動中なので、どうすることもできず、病室に戻ったら、ベットに移動なので例の激痛が走り、悲鳴と泣き叫ぶ中、ようやく鎮痛剤を投与されて落ち着きました。麻酔が早く覚めすぎです。勘弁してくれーです。

余りにも股関節の痛みが激しく、しかも鎮痛剤が効かないので、担当医は麻酔科の先生方を呼び痛み対策を思案。エピカテーテル(エピ)と呼ばれる、脊髄に針を入れて鎮痛剤として麻酔薬を入れ続けるのをすることになりました。通常このエピは手術直前に入れて、手術後の痛みをコントロールするために入れるものです。

またこのエピを入れるのが大変。手術室でやらないといけないので、また移動。激痛。背中に針を入れるので体を動かすため、強い鎮痛剤(モルヒネ)を投与。それにも関わらず効いていなく、手術室で悲鳴。普段手術室で悲鳴が起こることは無いので、声は響き渡り、その声を聞いた、たまたま別の手術室にいた前の手術での麻酔の担当医が、その声から私だと思い見に来てくてました。

そして体を横にした時に、余りの痛さで横にいた看護師長さんの胸ぐらを掴んでしまい(痛いと何かを掴みたくなる)、師長さんはやさしく、いいのよ掴んでて、と言ってくれました。(ごめんなさいね師長さん)少し落ち着いた頃には掴んでいた手を握ってくれて、安心感を与えてくれました。手を握ってくれるのはいいですね。エピ挿入後はモルヒネ投与で、気分が悪くなりまたゲロり。

さすがにエピを入れた後は、痛みは和らぎそれ以後悲鳴を上げることは無くなりました。痛みはさして無いですが(完全には無くならないです)、麻酔薬を投与されているので、足が痺れます。それでも、ものすごい激痛から解放され、早く入れてくれればよかったのにと思ったくらいです。が、この痛み止めは文字道理麻酔薬なので、下半身が麻痺します。そうなるとどうなるか。便秘になります。腸の動きが悪くなり、肛門の感覚が無くなるので、便が出にくい。溜まったまま肛門から出てくれない。となると苦しい。便秘は苦しいのです。一難去ってまた一難。つづく。。。。

2 comments:

  1. 日本に帰国の際、お会いで来ましたが詳しい経路がこのブログで分かりました。アップして頂き、ありがとうございます。本当に本当に大変だったのですね。『だった』と過去形で書きましたが現在進行形ですよね。とにかく頑張って下さい。読ませていただいた感謝の気持ちを取り急ぎコメントさせていただきます。またメールしますね。順調な回復を祈っております。 牧

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  2. お見舞い本当にありがとうございました。日本を離れてから10年経つので、日本には友達が余りいなくて、お見舞いに来てくれる人もそんなにいませんから、本当にうれしかったです。感謝です。

    まだまだ闘病記は続きます。お楽しみに。

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