Saturday, July 11, 2009

見えない力

誘惑という名の宇宙船


図書館からロード オブ リングスの3部作(The Fellowship of the Ring, The Two Towers, The Return of the King) のサウンドトラックCDを借りて聴いているので、もう頭はロード オブ リングス。ついでにスターウォーズのサウンドトラックCDも借りたので、頭はスターウォーズになるには間違いなし。子供の頃から冒険物が好きなので、頭が本を読んだり、映画をみたり、音楽を聴いたりするだけで、かなり深くその世界に入れます。気をぬくとかなり深く想像の世界に入ってしまうために、いつも漬からないようにしていました。この2作は昔の神話の影響を受けているので、神話好きの私にはたまらないです。ロード オブ リングスにいたっては、作者のトールキンが凄く念入りに物語を作っているので、彼の才能に脱帽です。

神話には宇宙の法則や、物事の真理が隠されているために、長く生き続けています。読んだからといって、直ぐに宇宙の法則が分るわけではありませんが、推理小説のように、人生のどこかで、いつかは謎がとけるものです。ジョージ・ルーカスは新しい神話を創りたくて、スターウォーズをつくりました。一般的に父親と子、友情関係を通して善と悪の戦い。ロード オブ リングスも親と子、友情関係を通して善と悪いを描いています。何せ人々は善悪の主題が好きなので、2者の戦いになりますが、基本的には世の中には善悪はないので、善悪の戦いではなく、実は強い意志と弱い意志との戦いなのだと思います。

ロード オブ リングスでは世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪の持ち主となったフロド一行は、指輪を破壊するために滅びの山 (Mount Doom) に旅に出る話です。フロド達ホビット族は強い意志を持っているので、指輪の強い誘惑に負けないためフロド(指輪の持ち主になったこともあるが)に一任され彼が指輪を運ぶ役につくのです。旅の途中で旅の8人の仲間達の中で指輪の誘惑に負けそうになったりする仲間がいるので、途中でホビット族のフロドとサムの2人が仲間と別に旅を続けます。終始、指輪の誘惑との戦いが出てきます。それは強い意志(自分の欲に捕らわれない、本来あるべき姿)と弱い意志(私利私欲に捕らわれ、他と共有しない、すべてを持とうと姿)の格闘です。人間の心の中にある格闘なのだと思います。

スターウォーズも単に悪を滅ぼす話ではなく、悪の力に引き込もうとされるのを、どのようにそれと戦うかがポイントになっています。そうでなければダースベーダー(悪の大元の右腕)がルーク・スカイウォカー(善側主人公)の父親であるはずもなく、ダースベーダーがいかにして善側から悪側に行ってしまったのかという話もでてこない。弱い意志が悪なのではなく、弱い意志がいろいろなことを巻き起こし悲劇を作ってしまうことです。
本来人間はどんな姿にあるべきなのか理解し、そうなるには強い意志が必要なのです。

ではどうしたら、悪(弱い意志)に引き込まれずにすむかは、映画を見てください。双方ともとても長い映画(スターウォーズは6部作、ロード オブ リングスは3部作あります)なので、忍耐と時間が必要です。でも本を読むよりは時間は掛からないです。図書館で子供が本を探しながら、スターウォーズのテーマ曲を口ずさんでいたのを聞いて、スターウォーズの影響力の凄さを実感。

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